初心者向けマインドフルネスの本『「精神科医の禅僧」が教える心と身体の正しい休め方』

自分と向き合う

初心者向けマインドフルネスの本『「精神科医の禅僧」が教える心と身体の正しい休め方』

たくさん休んでるはずなのに、なぜか疲れが抜けないな〜と日々思っていたところ、こんな本に出会ったので読んでみました。

今回読んだ本
川野泰周.「精神科医の禅僧」が教える心と身体の正しい休め方. ディスカヴァー・トゥエンティワン, 2018

とても良い本だと思ったのでレビューを書いていきます!

興味がある方はぜひご覧ください。

ざっくり要約
・疲れには種類があるので、それぞれの種類の疲れに合った休息法を取らないと、休まらない!
・特に脳の疲れを取るには、「マインドフルネスを実践する」ことと「自分を上手にコントロールして、自己肯定感を上げる」ことが大事
・その理論と具体的な方法を説明
この本はこんな人におすすめ!
・休んでいるはずなのに、疲れが取れていない感じがする
マインドフルネスに興味があるがよくわからない
・いろいろなストレス解消法を知りたい
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初心者向けマインドフルネス本『心と身体の正しい休め方』の要約

本の構成

この本は理論編実践編の2つのパートがあります。

理論編では疲れの種類や原因、休息法などについての理論を説明しています。

つづく実践編では、前段の理論に基づいた具体的な休息方法を41種類も(!)紹介しています。

理論編の要約

一言要約
脳の疲れを取るには、「マインドフルネスを実践する」ことと「自分を上手にコントロールして、自己肯定感を上げる」ことが大事

この本では、疲れは大別すると2種類あるとされています。身体の疲れと脳の疲れです。

脳の疲れは、さらにネガティブな感情による疲れと、マルチタスクによる疲れの2つに分けられます。

こうした疲れの種類によって、取るべき休息法が違ってくるというのです。

たとえばマルチタスクで脳が疲れている場合を考えてみましょう。

疲れてるな〜と思って一日中横になって休んだとします。

ただ頭の中では、仕事のタスクや買い物リストや連絡しなきゃいけない友達のことで相変わらずいっぱい…。

これでは身体は休めても脳が動きっぱなしなので、結局疲れは取れないのです!

では、脳の疲れはどうすれば取れるのか?

マインドフルネスを実践する」ことと「自分を上手にコントロールして、自己肯定感を上げる」ことが大切なようです。

前提として、「シングルタスクは脳が元気になり、マルチタスクは脳が疲弊する(p5)」とされています。

本書では、マインドフルネス=「シングルタスクを習慣づけるための練習法」(p4)」と説明されているので、マインドフルネスを取り入れて脳を元気にするという理屈です。

また、心の疲れの原因の一つは、自己肯定感が低いことにあると言います。

自己肯定感を上げるためには、些細なことでも自分がやりたいと思っていることをするなど、自分をコントロールすることが大切ということでした。

ですので、コントロール感を持ち、ポジティブな気持ちでシングルタスクに取り組むことが休息の鍵になる、と私は理解しました。

実践編の要約

実践編では、以下の項目でそれぞれ数個ずつ休息法が書かれています。

身体、食事、睡眠、自然に触れる、セルフケア、運動、コミュニケーション、小さな変化

その休息法がどんな疲れに効くのか、なぜ効くのかなどが、科学的根拠もまじえて説明されています。

具体的な方法をこのパートで学んで、実践できるようになっています。

ここがこの本のメインですね!

初心者向けマインドフルネス本『心と身体の正しい休め方』の良いところ

続いて私が個人的に良いなと思ったポイントを紹介していきます。

わかりやすさ

とにかく説明がわかりやすくて納得できます。

マインドフルネスって、私にとってはわかるようでわからないような曖昧な概念でした。

それを「シングルタスクを習慣づけるための練習法」(p46)と一言で表され、なるほどな!と全てが繋がったような気がしました。

また、説明の方法が幅広いため、誰が読んでもわかりやすいのではと思います。

科学的根拠も表しつつも、みんなが体験したことあるような身近な話でも説明してくれています。

選択肢の多さ

また、具体的な方法が41種類もあって、好きなものを選べるところもおすすめポイントだと思いました。

マインドフルネスと聞くと、「1時間ずっと瞑想するとか…?」身構える方もいるかもしれませんが、この本で紹介されている方法はどれも日常に取り入れやすいものばかりです。

自分の生活スタイルや性格に合った方法を選べるのは魅力的ですよね。

また、理論の説明がある上に実例も豊富なため、それを応用して自分で新しい方法を考えることもできそうだなと思いました。

初心者向けマインドフルネス本を読んで 個人的な感想

最後に、個人的な感想も記載しておきます。

腑に落ちた

理論を読んだだけでも納得できましたが、さらに自分の体験を振り返って考えてみると、この本に書いてあることがますます腑に落ちました。

まず、「身体を休めても脳が休まらなければ疲れが取れない」というのは、理屈こそわかっていませんでしたが、普段の生活でなんとなく感じていたので、なるほどな〜!と感動しました。

そしてシングルタスクで脳の疲れが癒されるということにもとても納得できました。

たとえば、多くの人が丁寧な暮らしに憧れるのも、みんな経験からなんとなくそれが疲れを癒してくれるとわかっているからなのかな、と。

ゆっくり手仕事をするとか、じっくり集中しながらコーヒーを淹れるとか、やかんをぴかぴかに磨くとか…。そういうことをしてほっと落ち着く感覚って、誰もが感じたことがあるんじゃないかなと思います。

それをこの本で「シングルタスク」とシンプルに言語化されたことで、なるほどなとすっきりしました。

取り入れたいこと

私はまずはこれをやってみたいなと思いました!

・小説の描写のように言語化してみる p67
・ゆっくりと変化を感じながら食べる p84
・照明の明るさを調整する p111
・お風呂でていねいに自分をケアする p139

ゆっくりおいしいもの作って、たくさん味わいながら食べようかな〜とか、

おしゃれな間接照明を買って夜はリラックスタイムにしようかな、とか、

いい匂いのボディソープを買ってキャンドルの灯りでバスタイムを満喫しようかなとか、

わくわくしてきました!笑

最後に

一生使えそうなリフレッシュのアイデアをたくさん学べて良かったです!

興味がある方はぜひお手に取ってみてください。

リンク

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